橋杭岩の名称 

本州最南端「橋杭岩」

大島まで一直線に伸びた巨岩群。
その姿は、橋桁が並んでいるようなので、橋杭岩と名づけられました。そして、それぞれの岩にも名前が・・・
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★橋杭岩にまつわるお話★

橋杭の立巖
昔々、弘法大師と天の邪鬼(あまのじゃく)が熊野地方を旅したときのことである。

 天の邪鬼は弘法大師と話をしているうちに次第に大師の偉大さに圧迫されるように感じた。我こそは世界一の知恵者であると自負している天の邪鬼は、何とかして弘法大師の鼻をあかしてやりたいものと考えた末、妙案が浮かんだ。
 「弘法さん、大島はご覧の通り海中の離れ島で、天気の悪い日には串本との交通が絶え島の人は大変困るそうですが、我々はひとつ大島と陸地との間に橋を架けてやろうじゃありませんか。」
と誘いをかけた。
 「それが良い、それが良い。」
と弘法大師も早速賛成した。
 「ところで二人いっぺんに仕事するのもおもしろくない。一晩と時間を限って架けくらべをしましょう。」
と天の邪鬼は言った。いかに偉い弘法大師でも、まさか一夜で架けることはできまい。今にきっと鼻をあかしてやることができると天の邪鬼は内心喜んでいた。
いよいよ日が暮れて弘法大師が橋を架けることになった。一体どうして架けるのだろうと、天の邪鬼はそっと草むらの中から窺っていると、弘法大師は山から何万貫あるか分からない巨岩をひょいと担いできて、ひょいと海中に立てている。2,3時間のうちに早くも橋杭はずらりと並んだ。天の邪鬼はこの様子を見て、
 「大変だ! 大変だ! この調子でいくと夜明けまでには立派な橋ができあがる。」
とびっくりして、何か邪魔する方法はないかと考えた末、
 「コケコッコー」
と大声で鶏の鳴き真似をした。すると弘法大師は、
 「おやもう夜が明けたのか?」
と自分の耳を疑って聞き耳を立てていると
 「コケコッコー」
 やはり鶏の鳴き声がする。弘法大師は本当に夜が明けたのだと思ってついに仕事を中止した。

 そのときの橋杭の巨岩が今に尚残っており、列巖の起点には弘法大師の小宇を祀っている。

                              ― 「串本町民話伝説集」より ―
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by tanuyokose | 2006-08-24 20:30 | Comments(4)
Commented by namazu_5757 at 2006-08-25 21:22
思わず想像してしまいます。弘法大師が「ひょい」と巨岩を担ぐ姿。
鼻唄歌いながらダイコンを抜くような体勢でひょいと担ぐ。ってそんな!
それは弘法大師に変装したマグマ大使だったのかもです。
もし天の邪鬼が鶏の真似をしなかったら、壮大な石橋が出来て、
今頃串本町は世界有数の観光地になっていたはず。
あーなんて惜しいことを〜。残念!……
(改めまして)橋杭岩はほんと印象的でこんな話が生まれても違和感ないです。
Commented by eeko2525 at 2006-08-26 09:58
おはようございま~す(●^▽^●)♪
地方の伝説って、知ってみるとほんまに面白いですよねぇ~(ただし、最近は聞いた傍から忘れるのだけど・・・^^;)
弘法大師さんにまつわる伝説の多さ・・・凡人にはそれさえ憶えきれないです~(-_-;)
何時かまた橋杭岩を観に行けたら良いなぁ~~~
Commented by tanuyokose at 2006-08-30 13:26
namazu_5757さん こんにちは♪
お返事が遅くなってすみません~(いつものことですが)

namazu_5757さんのすごい想像力・・・ さすがですね(*^_^*)
天の邪鬼が鶏の真似をしなかったら~ ホント残念です~

鳥見山公園からの眺望(阿騎野の風景) 拝見させて頂きました。
雲海と朝霧と・・・ 最高ですね。
楽しませて頂きました~ 有難うございます!

それに、トンボのいろんな表情 素敵!
飛んでるトンボも~~ (^^♪
Commented by tanuyokose at 2006-08-30 13:41
eekoさん こんにちは♪

又、橋杭岩を見に来て下さいね~~
その時は、是非ご連絡を・・・ (*^_^*)
タヌキ共々、お待ちしていますので~ ポンポコリン
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